砂を売る

DH000013

国鉄からJRに変わって瀬戸大橋ができた頃までは
賀茂神社の下から浦の浜にかけ、そして先のきびがすかまで
海水浴をしたり、潮干狩りができる砂浜があった。

今では人の手の入ってない箇所は2キロのうち200m程度しか残っていない。
防波堤の建設や海砂利の採掘でその姿は大きく変わってしまった。

そんな昔話を娘にしても、
わかったようなわからないような顔で
「ここで泳げるからええねん」と言いながら
あまり気にならない様子で海に向かって泳ぎ出した。

以前を知っていてもその郷愁に浸るだけの僕とは違い
娘の言ったことはもの凄く現実的だ。

今の自分に何が出来る訳でもなく男木への漠然とした思いだけを抱えている。
そして、妻も福島へ似たような思いを抱えている。
娘の目に2つの故郷はどんな風に映っているんだろう。

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アパートメントで書いた「砂を売る」を少しだけ書き直しました。

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